広島竹原　陶芸　風土通信　「メメント・モリ」

「メメントモリ」死を思え

メメントモリとはラテン語で

「自分がいつか死ぬことを忘れるな」という意味

死を意識することで今を大切に生きることができる

という解釈で用いられることが多い

と　ネットには書いてあります

死ぬことなんか普段思わない

死ぬなんてそんな簡単なことじゃないし

と　あまり考えもしていなかった私に

そのすてきな人はこの本を残して

「大切に生きよ」と教えてくれた

あんなにお元気だったのに

まだまだお話ししたいことがたくさんたくさんあったのに

また話に行くよ　いっぱい話そうよ

と言っていたのに

私自身　暖かくなって雪が溶けたら　車を飛ばして行こう

お土産は　明治のチョコボールかな　崎陽軒のシュウマイかな

シガールをお茶菓子にして優しい味わいのコーヒーを飲みながら

本のことについてたくさん話がしたかった

雪の間何をして過ごしたのかとか

たくさん積んである「薪」と言う名の愛情を見せてもらって

羨ましがって　あっという間に時間が過ぎて

これからどうするのか　と先のことを話すけど

それには終わりなんてなくて

いつも帰りの時間に押されながら

じゃあこの続きはまた今度　なんて言いながら

なかなか別れられないで　いつもギリギリまで話していたのに

もう　あの笑顔を見ることができないなんてとても信じられない

あんなに元気だったのに

こうも簡単に人は死んでしまうのか

明日やろうは　今やろう

やりたいことは　すぐやろう

生きている時間は　いつも終わりに向かっている

今あることは　すごいこと

誰もいつ死ぬかなんてわからない

「死とは、死を賭して周りの者を導く、人生最後の授業。」

彼女が残してくれたこれが最後の授業なのか

答えは見つからない